0001nita ★2018/05/27(日) 12:05:32.04ID:CAP_USER9
5/27(日) 6:50配信
毎日新聞
名古屋市中区錦3の漫画喫茶で愛知県尾張旭市の銀行員、大竹智之さん(35)が刺殺された事件で、殺人容疑で送検された無職、稲田府見洋(ふみひろ)容疑者(22)は事件の1カ月前から各地を転々とし、名古屋市に来てからは漫画喫茶で寝泊まりしていた。接見した弁護士に「職に就けずにいらだっていた」と事件当時の心境を話しているが、被害者への謝罪や反省の言葉はないという。【井口慎太郎】
事件は17日午後8時20分ごろに起きた。ビル9階の店内で稲田容疑者は二つ隣のブースの扉をいきなり開け、言いがかりをつけて、大竹さんを果物ナイフで襲ったとされる。
接見した弁護士によると、稲田容疑者は幻覚や幻聴の症状があり、20歳の頃に統合失調症と診断された。医師から毎日の薬の服用を指示されていたが、最近は飲んでいなかったとみられる。「自分は病気じゃない。親に薬を飲まされるのが嫌だった」と話した。
事件直前、名古屋市のハローワークで紹介された会社の採用面接を受けたが不採用だったという。事件の際は「いらいらしていて、たばこを吸っても抑えられなかった。紙のページをめくる音がとても大きく聞こえた」と弁護士に語った。
稲田容疑者は千葉県松戸市の小中学校に通った。中学校の同級生の女性(22)は「授業に出ず、やんちゃなグループと駅前でたむろし、担任の先生に反抗することもあった」と話す。一方、宿題をやっていなかった稲田容疑者にノートを見せていたことを教諭に注意された際は「巻き込んじゃってごめんね」と謝られたといい、「根は良い子。事件を起こすなんて信じられない」と声を落とす。
中学卒業後、稲田容疑者はラーメン店のアルバイトなどをしていた。昨年3月、父親(59)の実家の福島県に引っ越し、農業を手伝った。今年4月19日、「板前になるので京都に行く」と家を出たが、岡山市のキャバクラで働いた。店員(21)によると、突然、行き先を告げずにいなくなった。
その後、三重県四日市市のスナックの面接を受け、オーナーの男性(35)が紹介した同市内の別の店で働いたものの、すぐ辞めた。男性は「寮のある店で仕事がしたいと言っていた。視線を合わせようとせず、笑顔が無かった」と振り返る。
同県桑名市のキャバクラのオーナー(51)によると、4月27日に稲田容疑者から応募があり、四日市市の漫画喫茶に迎えに行った。「福島の実家で農業をしていたけど嫌になった」と話したという。
捜査関係者によると、名古屋市に来たのは5月上旬とみられ、複数の漫画喫茶で寝泊まりしていた。
稲田容疑者の父親は取材に「被害者の方に本当に申し訳ない」と体を小さくかがめ繰り返した。弁護士によると、稲田容疑者は「父親は関係ない」と語り、差し入れの受け取りを拒んでいる。
◇「なぜ夫刺した」被害者の妻
被害者の大竹智之さんは1年ほど前に念願のマイホームを建てて妻、長男と暮らし、8月予定の第2子誕生を心待ちにしていた。
スキルアップや資格取得を目指し、家族を気遣って仕事後に漫画喫茶などを利用して熱心に勉強していたという。
妻は弁護士を通じて19日に報道機関に寄せたコメントで「なぜ夫だったのだろう。なぜ刺したのだろう。犯人には重い罰を与えてほしい」とつづった。
◇漫画喫茶「鍵なし」が常態化
現場の漫画喫茶はブースの扉がスライド式で鍵は無く、外から開けられた。風営法の専門家によると、鍵を付けると24時間営業ができない。業界関係者は安全対策に苦慮している。
風営法は、外から見通しが困難な密閉された個室がある店舗を「区画席飲食店」とする。公安委員会の営業許可が必要で営業時間に制限がある。多くの漫画喫茶はシャワーを設置しての24時間営業を売りにしており、個室に鍵を付けず密閉されていない状態にしている。
相模原市の行政書士、日野孝次朗さんは「ブースの壁を透明なガラスにすれば、風営法の規制外となるかもしれない。安全性とパーソナルスペース確保の兼ね合いは各店の工夫にかかる」と話す。
ある名古屋市の漫画喫茶の男性店長は「事件が業界に与えた衝撃は大きい。利用者の持ち物をチェックすることも現実的ではなく、どうやって安全を確保するのかは手探りの状態」と明かした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180527-00000009-mai-soci
毎日新聞
名古屋市中区錦3の漫画喫茶で愛知県尾張旭市の銀行員、大竹智之さん(35)が刺殺された事件で、殺人容疑で送検された無職、稲田府見洋(ふみひろ)容疑者(22)は事件の1カ月前から各地を転々とし、名古屋市に来てからは漫画喫茶で寝泊まりしていた。接見した弁護士に「職に就けずにいらだっていた」と事件当時の心境を話しているが、被害者への謝罪や反省の言葉はないという。【井口慎太郎】
事件は17日午後8時20分ごろに起きた。ビル9階の店内で稲田容疑者は二つ隣のブースの扉をいきなり開け、言いがかりをつけて、大竹さんを果物ナイフで襲ったとされる。
接見した弁護士によると、稲田容疑者は幻覚や幻聴の症状があり、20歳の頃に統合失調症と診断された。医師から毎日の薬の服用を指示されていたが、最近は飲んでいなかったとみられる。「自分は病気じゃない。親に薬を飲まされるのが嫌だった」と話した。
事件直前、名古屋市のハローワークで紹介された会社の採用面接を受けたが不採用だったという。事件の際は「いらいらしていて、たばこを吸っても抑えられなかった。紙のページをめくる音がとても大きく聞こえた」と弁護士に語った。
稲田容疑者は千葉県松戸市の小中学校に通った。中学校の同級生の女性(22)は「授業に出ず、やんちゃなグループと駅前でたむろし、担任の先生に反抗することもあった」と話す。一方、宿題をやっていなかった稲田容疑者にノートを見せていたことを教諭に注意された際は「巻き込んじゃってごめんね」と謝られたといい、「根は良い子。事件を起こすなんて信じられない」と声を落とす。
中学卒業後、稲田容疑者はラーメン店のアルバイトなどをしていた。昨年3月、父親(59)の実家の福島県に引っ越し、農業を手伝った。今年4月19日、「板前になるので京都に行く」と家を出たが、岡山市のキャバクラで働いた。店員(21)によると、突然、行き先を告げずにいなくなった。
その後、三重県四日市市のスナックの面接を受け、オーナーの男性(35)が紹介した同市内の別の店で働いたものの、すぐ辞めた。男性は「寮のある店で仕事がしたいと言っていた。視線を合わせようとせず、笑顔が無かった」と振り返る。
同県桑名市のキャバクラのオーナー(51)によると、4月27日に稲田容疑者から応募があり、四日市市の漫画喫茶に迎えに行った。「福島の実家で農業をしていたけど嫌になった」と話したという。
捜査関係者によると、名古屋市に来たのは5月上旬とみられ、複数の漫画喫茶で寝泊まりしていた。
稲田容疑者の父親は取材に「被害者の方に本当に申し訳ない」と体を小さくかがめ繰り返した。弁護士によると、稲田容疑者は「父親は関係ない」と語り、差し入れの受け取りを拒んでいる。
◇「なぜ夫刺した」被害者の妻
被害者の大竹智之さんは1年ほど前に念願のマイホームを建てて妻、長男と暮らし、8月予定の第2子誕生を心待ちにしていた。
スキルアップや資格取得を目指し、家族を気遣って仕事後に漫画喫茶などを利用して熱心に勉強していたという。
妻は弁護士を通じて19日に報道機関に寄せたコメントで「なぜ夫だったのだろう。なぜ刺したのだろう。犯人には重い罰を与えてほしい」とつづった。
◇漫画喫茶「鍵なし」が常態化
現場の漫画喫茶はブースの扉がスライド式で鍵は無く、外から開けられた。風営法の専門家によると、鍵を付けると24時間営業ができない。業界関係者は安全対策に苦慮している。
風営法は、外から見通しが困難な密閉された個室がある店舗を「区画席飲食店」とする。公安委員会の営業許可が必要で営業時間に制限がある。多くの漫画喫茶はシャワーを設置しての24時間営業を売りにしており、個室に鍵を付けず密閉されていない状態にしている。
相模原市の行政書士、日野孝次朗さんは「ブースの壁を透明なガラスにすれば、風営法の規制外となるかもしれない。安全性とパーソナルスペース確保の兼ね合いは各店の工夫にかかる」と話す。
ある名古屋市の漫画喫茶の男性店長は「事件が業界に与えた衝撃は大きい。利用者の持ち物をチェックすることも現実的ではなく、どうやって安全を確保するのかは手探りの状態」と明かした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180527-00000009-mai-soci