https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190824-00010002-tvtplus-life&p=1
「ガサ(家宅捜索)」とは、事件を立証・解決するため、人や家などの関係先を調べること。
ニュースや「警察24時」などで捜査員が犯人の自宅などを捜索する際に見聞きする人も多いだろう。
実はこの「ガサ入れ」、警察だけが行っているわけではなく、麻薬取締部や入国管理局などの人も行なっている。
そう! 「ガサ入れ」は悪事の数だけあり、日本全国で毎日行われているのだ。
今回は、交通違反者にまつわるガサ入れを一部始終紹介する。
一時停止違反(一時不停止)で逮捕された大学生
ここで取り上げるのは絶対に無視してはならない“あるハガキ“。あるハガキとは...悪質な交通違反者に送られる出頭通知書のこと。
実はこのハガキ、無視すれば逮捕されてしまうという。段ボールひと箱分の交通反則未払いの違反切符を見せてくれたのは、
警視庁交通執行課のA警部補。これで東京23区内に出された1ヵ月分というから驚きだ。1年分ともなると約2万3千件にもなるという。
そこで、交通違反の反則金を払わない人を捜査する専門部隊警視庁交通執行課にカメラが密着。
最初の違反者はラフなシャツに短パン姿の若者。反則金未払い期間は1年5ヵ月。
午前7時04分。3人の警察官が若者の家へ向かう。「ガサ」は朝行うことが多い。在宅率が高い時間帯を狙うからだ。
玄関先ではなく下で話を聞こう、ということになり、素直に応じる大学生。ひとまず家を出てくると、
まず警察官は免許証などで本人かどうかを確認。続けて今日やってきた理由を話す。
今回は「一時不停止」の反則金が未処理になっていると報告。その件で手続きをするためにそのまま一緒に警察に行かなくてはならないとのこと。
「今日ですか?」と聞く大学生に、「今日。今から」と穏やかにしかし厳しい口調で答える警察官。
「何時くらいまでかかります?」とまだ事態の深刻さがつかめていない様子の大学生。「今日1日だな」と答える警察官に対し、
「丸1日ですか?」と若干面倒くさそうな態度に。
平成29年5月、スクーターで一時停止違反をし、反則金5000円が未納とのこと。だが、悪質な未納者ほど罪の意識は薄いようで、歩き方も何とも気だるそう。
車に乗り込むと警察官は「これから強制的に手続きやります」と言い、何やら書類を出してきた。
「交差点に入るに際し、停止線の直前で一時停止しなかったものである。間違いないかな?」と聞くと、
「たぶんそうです」とまだ曖昧な答え方の大学生。すると警察官は「この時計で7時28分。逮捕」と手錠を! なんと逮捕されてしまったのだ!
反則金5000円の未払いで逮捕? そう思った方は要注意! その考えは甘い。元警視庁捜査一課の刑事・倉科孝靖氏によれば、
「交通違反といいますけども、普通ならば“道路交通法違反“。ここに掲載されている刑罰というのはだいたい罰金になります。
昔は交通簡易裁判所の呼び出しを受けていましたが、そこでの処分が数が多くてできないということから“交通反則通告制度“という
簡易手続きで済むような制度ができたわけです。ですからこの制度を無視すると、正規の道路交通法違反、罰金刑に処されます。
時によっては身柄を拘束される、逮捕する場合もありうるわけです」とのこと。
つまり、先程の大学生は5000円をケチり、逮捕される道を自ら選んだことになる。7回にわたって大学生が無視したハガキにも、
赤い文字で「正当な理由なく出頭しない時は、逮捕状が発せられることがあります」と書いてあったのだが...。
彼は大学生でありながら前科者になってしまったのだ。
「払いましたよね?」としらばっくれる40代会社員
別の日、捜査員が向かったのは若作りな40代会社員のもと。反則金を1年8ヵ月未払いにしていた。
男の住まいは都内のオシャレな高級マンション。こんなところに暮らしているのに、なぜ反則金を払わないのか...。
午前6時56分、自宅を訪ねると男が出てきた。
「払いましたよね?」としらばっくれる男。未納なのは間違いないのだが、寝ぼけているのか、はたまたとぼけているのか...。
「これから手続きをするので来てもらいたい」と告げると、「すぐ用意しますのでお待ちいただいてもいいですか?」と言う。
すぐ、と言いながら待つこと50分。ようやく男は下りてきた。平成29年1月、乗用車での右折禁止違反を犯したこの男。反則金7000円が未納だった。
「ガサ(家宅捜索)」とは、事件を立証・解決するため、人や家などの関係先を調べること。
ニュースや「警察24時」などで捜査員が犯人の自宅などを捜索する際に見聞きする人も多いだろう。
実はこの「ガサ入れ」、警察だけが行っているわけではなく、麻薬取締部や入国管理局などの人も行なっている。
そう! 「ガサ入れ」は悪事の数だけあり、日本全国で毎日行われているのだ。
今回は、交通違反者にまつわるガサ入れを一部始終紹介する。
一時停止違反(一時不停止)で逮捕された大学生
ここで取り上げるのは絶対に無視してはならない“あるハガキ“。あるハガキとは...悪質な交通違反者に送られる出頭通知書のこと。
実はこのハガキ、無視すれば逮捕されてしまうという。段ボールひと箱分の交通反則未払いの違反切符を見せてくれたのは、
警視庁交通執行課のA警部補。これで東京23区内に出された1ヵ月分というから驚きだ。1年分ともなると約2万3千件にもなるという。
そこで、交通違反の反則金を払わない人を捜査する専門部隊警視庁交通執行課にカメラが密着。
最初の違反者はラフなシャツに短パン姿の若者。反則金未払い期間は1年5ヵ月。
午前7時04分。3人の警察官が若者の家へ向かう。「ガサ」は朝行うことが多い。在宅率が高い時間帯を狙うからだ。
玄関先ではなく下で話を聞こう、ということになり、素直に応じる大学生。ひとまず家を出てくると、
まず警察官は免許証などで本人かどうかを確認。続けて今日やってきた理由を話す。
今回は「一時不停止」の反則金が未処理になっていると報告。その件で手続きをするためにそのまま一緒に警察に行かなくてはならないとのこと。
「今日ですか?」と聞く大学生に、「今日。今から」と穏やかにしかし厳しい口調で答える警察官。
「何時くらいまでかかります?」とまだ事態の深刻さがつかめていない様子の大学生。「今日1日だな」と答える警察官に対し、
「丸1日ですか?」と若干面倒くさそうな態度に。
平成29年5月、スクーターで一時停止違反をし、反則金5000円が未納とのこと。だが、悪質な未納者ほど罪の意識は薄いようで、歩き方も何とも気だるそう。
車に乗り込むと警察官は「これから強制的に手続きやります」と言い、何やら書類を出してきた。
「交差点に入るに際し、停止線の直前で一時停止しなかったものである。間違いないかな?」と聞くと、
「たぶんそうです」とまだ曖昧な答え方の大学生。すると警察官は「この時計で7時28分。逮捕」と手錠を! なんと逮捕されてしまったのだ!
反則金5000円の未払いで逮捕? そう思った方は要注意! その考えは甘い。元警視庁捜査一課の刑事・倉科孝靖氏によれば、
「交通違反といいますけども、普通ならば“道路交通法違反“。ここに掲載されている刑罰というのはだいたい罰金になります。
昔は交通簡易裁判所の呼び出しを受けていましたが、そこでの処分が数が多くてできないということから“交通反則通告制度“という
簡易手続きで済むような制度ができたわけです。ですからこの制度を無視すると、正規の道路交通法違反、罰金刑に処されます。
時によっては身柄を拘束される、逮捕する場合もありうるわけです」とのこと。
つまり、先程の大学生は5000円をケチり、逮捕される道を自ら選んだことになる。7回にわたって大学生が無視したハガキにも、
赤い文字で「正当な理由なく出頭しない時は、逮捕状が発せられることがあります」と書いてあったのだが...。
彼は大学生でありながら前科者になってしまったのだ。
「払いましたよね?」としらばっくれる40代会社員
別の日、捜査員が向かったのは若作りな40代会社員のもと。反則金を1年8ヵ月未払いにしていた。
男の住まいは都内のオシャレな高級マンション。こんなところに暮らしているのに、なぜ反則金を払わないのか...。
午前6時56分、自宅を訪ねると男が出てきた。
「払いましたよね?」としらばっくれる男。未納なのは間違いないのだが、寝ぼけているのか、はたまたとぼけているのか...。
「これから手続きをするので来てもらいたい」と告げると、「すぐ用意しますのでお待ちいただいてもいいですか?」と言う。
すぐ、と言いながら待つこと50分。ようやく男は下りてきた。平成29年1月、乗用車での右折禁止違反を犯したこの男。反則金7000円が未納だった。