https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191112/k10012174161000.html
「豚コレラ」名称を「CSF」に変更 消費者の不安 招かぬため
2019年11月12日 20時43分
国内で感染が拡大しているブタの伝染病、「豚コレラ」について、農林水産省は名称を国際的に使われているCSFに変更しました。人の伝染病のコレラを連想させて消費者に不要な不安や不信を招かないようにするためだとしています。
ブタの伝染病である豚コレラは去年9月に岐阜県で発生して以降、関東地方にも感染が広がり、各地でブタへのワクチン接種が始まっています。
この豚コレラについて、農林水産省は名称を「CSF」に変更しました。CSFは「Classical Swine Fever」、古くからある、古典的な豚の熱病という意味の英語の略で、アメリカなどで国際的に使われている用語だということです。
農林水産省は変更の理由について、豚コレラは人の伝染病であるコレラを連想させるが人に感染する恐れはなく、消費者に不要な不安や不信を招かないようにするためだとしています。
また中国などアジアで感染が拡大している「アフリカ豚コレラ」も「African Swine Fever」から「ASF」の名称を使います。
江藤農林水産大臣は閣議のあと記者団に対して、「牛の伝染病のBSEも過去には狂牛病と呼ばれていたが今ではBSEと呼ばれている。実績もあるので理解してほしい」と述べて名称の変更に理解を求めました。
専門家「CSFが好ましい」
農水省が設置している豚コレラなどの対策を話し合う委員会で委員長を務めている獣医師の津田知幸さんは豚コレラの名称を変更することについて見解を公表しました。
津田さんは「『豚コレラ』という病名は1800年代にアメリカで命名されたことに由来しているが、科学的にはウイルスによって起こる豚コレラと細菌で起こるヒトのコレラとは無関係だ。家畜の伝染病を監視している国際機関であるOIE=国際獣疫事務局でもCSFが正式名称として使われている。このため、日本でも豚コレラの名称については英語表記のCSFを使うことが好ましい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191112/K10012174161_1911121349_1911121405_01_03.jpg
「豚コレラ」名称を「CSF」に変更 消費者の不安 招かぬため
2019年11月12日 20時43分
国内で感染が拡大しているブタの伝染病、「豚コレラ」について、農林水産省は名称を国際的に使われているCSFに変更しました。人の伝染病のコレラを連想させて消費者に不要な不安や不信を招かないようにするためだとしています。
ブタの伝染病である豚コレラは去年9月に岐阜県で発生して以降、関東地方にも感染が広がり、各地でブタへのワクチン接種が始まっています。
この豚コレラについて、農林水産省は名称を「CSF」に変更しました。CSFは「Classical Swine Fever」、古くからある、古典的な豚の熱病という意味の英語の略で、アメリカなどで国際的に使われている用語だということです。
農林水産省は変更の理由について、豚コレラは人の伝染病であるコレラを連想させるが人に感染する恐れはなく、消費者に不要な不安や不信を招かないようにするためだとしています。
また中国などアジアで感染が拡大している「アフリカ豚コレラ」も「African Swine Fever」から「ASF」の名称を使います。
江藤農林水産大臣は閣議のあと記者団に対して、「牛の伝染病のBSEも過去には狂牛病と呼ばれていたが今ではBSEと呼ばれている。実績もあるので理解してほしい」と述べて名称の変更に理解を求めました。
専門家「CSFが好ましい」
農水省が設置している豚コレラなどの対策を話し合う委員会で委員長を務めている獣医師の津田知幸さんは豚コレラの名称を変更することについて見解を公表しました。
津田さんは「『豚コレラ』という病名は1800年代にアメリカで命名されたことに由来しているが、科学的にはウイルスによって起こる豚コレラと細菌で起こるヒトのコレラとは無関係だ。家畜の伝染病を監視している国際機関であるOIE=国際獣疫事務局でもCSFが正式名称として使われている。このため、日本でも豚コレラの名称については英語表記のCSFを使うことが好ましい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191112/K10012174161_1911121349_1911121405_01_03.jpg