年の瀬になって現職国会議員による汚職事件が日本中を駆け巡った。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)への日本参入を目指していた中国企業「500ドットコム」を巡って、外為法違反事件で東京地検特捜部は自民党二階派の秋元司衆院議員(48)=東京15区=を逮捕した。「500」に便宜を図る見返りに現金300万円を受け取った収賄容疑だが、政界では「秋元逮捕は単なる入口に過ぎない」なんて声も出ている。
■秋元司議員に反省の色なし
秋元容疑者はIR担当の副大臣だった2017年9月下旬、元政策秘書らを通じ、「500」から現金を受け取ったという。金額はたかだか300万円。衆院選を前に「陣中見舞い」でもらった程度だと考えていたのだろう。秋元容疑者は「中国企業側から金銭はもらっていない。便宜を図った記憶もない」と、いまだに反省≠烽キることもなくうそぶき続けているようだが、所属派閥の二階派にとっては大打撃だ。
ちなみに、現職の国会議員が逮捕されたのは政治資金規正法違反で有罪判決を受けた石川知裕・元衆院議員(46)以来10年ぶりのこと。
問題の「500」は、中国・広東省深?市に本社を置き、オンラインカジノなどの事業を手掛けている。日本法人の支社は17年7月に都内に設立されていた。
今回の事件は、秋元容疑者と共に逮捕された「500」の日本法人支社の顧問と名乗る紺野昌彦(48)、仲里勝憲(47)の両容疑者らが、無届けで現金数百万円を国内に持ち込んだ「外為法違反疑惑」が発覚、特捜部は12月19日に関係先として、衆院議員会館内の秋元容疑者の事務所などを家宅捜索していた。
■紺野昌彦容疑者には銃刀法違反で実刑判決の過去
その秋元容疑者と「500」を結びつけたのが紺野容疑者だったわけだが、秋元容疑者は「500」の本社や留寿都村を訪れ、村長や幹部と会っていたことも分かっている。秋元容疑者は現金300万円の他、18年2月中旬に妻子と共に北海道旅行の招待を受け、航空券や宿泊代など約70万円の利益供与を受けていたことも問題視されている。
「事件のキーマンとなっている紺野容疑者は、カンボジアやタイ、マレーシアなど東南アジアで投資詐欺を繰り返してきた要注意人物でした。ビットコインなどの仮想通貨にも明るかった。一方で、銃器マニアとしても知られ、何年か前になりますが、銃刀法違反で2年8カ月の実刑判決も受けたこともありました。そんな人間を信用し、ある意味で金をタカってきた秋元さんは国会議員としての資格なんてありませんよ」(紺野容疑者を知る人物)。
紺野容疑者はここ数年、沖縄を活動の拠点にしていたという。当初は沖縄でのIR事業を考えていたようだが、17年9月の沖縄県知事選で誘致反対派の玉城デニー氏が当選したことから情勢が一変した。そこで「沖縄でのIR誘致は難しいと判断し、新たに目をつけたのが留寿都村だったんです。結局、秋元容疑者は紺野容疑者らのオイシイ話にまんまとハマってしまった」。
さらに「紺野容疑者が留寿都村に目をつけたのは、ニセコに対抗したいという思いがあったからのようです。ニセコはパウダースノーで世界的に有名なリゾート地として知られていますが、オーストラリア人やフランス人を中心に、同地を訪れる外国人客が増え、北海道でも有数の観光地になっています。そこでニセコに次ぐ北海道の観光地を中国企業の出資を得て開発しようと考えたようです。北海道は中国人から人気もありますからね」。
しかし、今回の逮捕劇で二階派を率いる自民党の二階俊博幹事長も落ち着いてはいられない。世間的にも政治資金疑惑ばかりか不倫疑惑、女性スキャンダル、失言…。何か起こるごとに「また二階派…」なんていわれる始末。しかも、IR事業に関しては、二階幹事長も和歌山への誘致を推し進めていただけに今後、候補地として風当たりが強まることは明らか。とにかくタイミングが悪い。
それにしても、秋元容疑者は衆議院議員としては小物だが永田町では目立つことが大好きだった。麻雀が大好きで「麻雀議連」を立ち上げたり、ピエール瀧が出演していて公開が危ぶまれた「麻雀放浪記2020」の国会議員試写会を衆議院第1議員会館で開催するなどして話題となった。「その関係で、主演だった斎藤工とは交流が深かったともいわれています」(芸能関係者)というから、かなりのミーハーである。
以下ソース先で
■司法取引で検察に情報提供?
2019年12月29日 08:43
https://blogos.com/article/426289/
https://static.blogos.com/media/img/290578/ref_l.jpg
■秋元司議員に反省の色なし
秋元容疑者はIR担当の副大臣だった2017年9月下旬、元政策秘書らを通じ、「500」から現金を受け取ったという。金額はたかだか300万円。衆院選を前に「陣中見舞い」でもらった程度だと考えていたのだろう。秋元容疑者は「中国企業側から金銭はもらっていない。便宜を図った記憶もない」と、いまだに反省≠烽キることもなくうそぶき続けているようだが、所属派閥の二階派にとっては大打撃だ。
ちなみに、現職の国会議員が逮捕されたのは政治資金規正法違反で有罪判決を受けた石川知裕・元衆院議員(46)以来10年ぶりのこと。
問題の「500」は、中国・広東省深?市に本社を置き、オンラインカジノなどの事業を手掛けている。日本法人の支社は17年7月に都内に設立されていた。
今回の事件は、秋元容疑者と共に逮捕された「500」の日本法人支社の顧問と名乗る紺野昌彦(48)、仲里勝憲(47)の両容疑者らが、無届けで現金数百万円を国内に持ち込んだ「外為法違反疑惑」が発覚、特捜部は12月19日に関係先として、衆院議員会館内の秋元容疑者の事務所などを家宅捜索していた。
■紺野昌彦容疑者には銃刀法違反で実刑判決の過去
その秋元容疑者と「500」を結びつけたのが紺野容疑者だったわけだが、秋元容疑者は「500」の本社や留寿都村を訪れ、村長や幹部と会っていたことも分かっている。秋元容疑者は現金300万円の他、18年2月中旬に妻子と共に北海道旅行の招待を受け、航空券や宿泊代など約70万円の利益供与を受けていたことも問題視されている。
「事件のキーマンとなっている紺野容疑者は、カンボジアやタイ、マレーシアなど東南アジアで投資詐欺を繰り返してきた要注意人物でした。ビットコインなどの仮想通貨にも明るかった。一方で、銃器マニアとしても知られ、何年か前になりますが、銃刀法違反で2年8カ月の実刑判決も受けたこともありました。そんな人間を信用し、ある意味で金をタカってきた秋元さんは国会議員としての資格なんてありませんよ」(紺野容疑者を知る人物)。
紺野容疑者はここ数年、沖縄を活動の拠点にしていたという。当初は沖縄でのIR事業を考えていたようだが、17年9月の沖縄県知事選で誘致反対派の玉城デニー氏が当選したことから情勢が一変した。そこで「沖縄でのIR誘致は難しいと判断し、新たに目をつけたのが留寿都村だったんです。結局、秋元容疑者は紺野容疑者らのオイシイ話にまんまとハマってしまった」。
さらに「紺野容疑者が留寿都村に目をつけたのは、ニセコに対抗したいという思いがあったからのようです。ニセコはパウダースノーで世界的に有名なリゾート地として知られていますが、オーストラリア人やフランス人を中心に、同地を訪れる外国人客が増え、北海道でも有数の観光地になっています。そこでニセコに次ぐ北海道の観光地を中国企業の出資を得て開発しようと考えたようです。北海道は中国人から人気もありますからね」。
しかし、今回の逮捕劇で二階派を率いる自民党の二階俊博幹事長も落ち着いてはいられない。世間的にも政治資金疑惑ばかりか不倫疑惑、女性スキャンダル、失言…。何か起こるごとに「また二階派…」なんていわれる始末。しかも、IR事業に関しては、二階幹事長も和歌山への誘致を推し進めていただけに今後、候補地として風当たりが強まることは明らか。とにかくタイミングが悪い。
それにしても、秋元容疑者は衆議院議員としては小物だが永田町では目立つことが大好きだった。麻雀が大好きで「麻雀議連」を立ち上げたり、ピエール瀧が出演していて公開が危ぶまれた「麻雀放浪記2020」の国会議員試写会を衆議院第1議員会館で開催するなどして話題となった。「その関係で、主演だった斎藤工とは交流が深かったともいわれています」(芸能関係者)というから、かなりのミーハーである。
以下ソース先で
■司法取引で検察に情報提供?
2019年12月29日 08:43
https://blogos.com/article/426289/
https://static.blogos.com/media/img/290578/ref_l.jpg