トルコ、クルド人勢力を空爆 米「深く憂慮」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H5O_W7A420C1FF1000/

【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ軍は25日、シリア北東部とイラク北部のクルド人勢力の拠点に対する空爆を実施したと発表した。シリアのクルド人勢力は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討の
地上戦力として米国の支援を受けている。ロイター通信によると、米国務省のトナー報道官代行は「深く憂慮している」と述べた。米主導の対IS有志連合は今回の攻撃を承認していないという。

 シリア人権監視団(英国)によると、空爆でシリアでは26日までに28人が殺害された。イラクメディアによると同国では少なくとも5人が死亡。トルコ軍は計70人を殺害したと発表している。

 シリアのクルド人勢力を巡り、トルコ政府は国内の分離勢力と同根のテロ組織として敵視し、対米関係悪化の一因となってきた。イラクの空爆地点は北部シンジャール付近の山地。同国北部
クルド自治政府の治安部隊兵士らが殺害された。自治政府とトルコの関係は良好で、誤爆の可能性もある。

フリン前補佐官は「違法」 露やトルコからの報酬申告せず 下院委員長らが指摘
http://www.sankei.com/world/news/170426/wor1704260033-n1.html

【ワシントン=加納宏幸】2月に辞任したフリン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がロシアやトルコの政府に近い企業から報酬を受け取った問題で、米下院監視・政府改革委員会の
チェイフェッツ委員長(共和)とカミングス筆頭委員(民主)は25日、フリン氏が米政府の許可を得ず、申告もしなかったことは連邦法に違反するとの認識を示した。

フリン氏は陸軍退役後の2015年にロシア政府系ニュース専門局「RT」(旧ロシア・トゥデー)から講演料4万5千ドル(約500万円)を受領。トルコのエルドアン政権に近い人物が
代表を務める会社からも53万ドルを受け取り、同国政府のため働いていた。

米議会や連邦捜査局(FBI)はロシアが米大統領選に干渉した疑惑の一環としてフリン氏と外国政府のつながりを調査している。

フリン氏はロシアでの講演に関し、退役前に局長を務めていた国防情報局に報告したとしているが、補佐官として機密情報を扱うための申請書に記載がなく、チェイフェッツ氏らは
国防総省などに訴追するかを決めるよう求める方針だ。有罪となれば、最高で5年間の禁錮刑になる可能性があるとされる。