米軍、トルコ・シリア国境をパトロール クルド人空爆受け
http://www.cnn.co.jp/world/35100585.html

(CNN) トルコとシリアの国境付近で先週以来、米軍部隊がパトロールを実施していることが1日までに分かった。トルコ軍が先週、
クルド人組織の拠点に対して実施した越境空爆を受けた動きとされる。
トルコ軍は25日、イラク北部とシリア北東部で少数民族クルド人の非合法組織「クルディスタン労働党(PKK)」の拠点を狙ったとする空爆を実施した。
しかし空爆の死者には、シリアのクルド人民兵組織「人民防衛隊(YPG)」など、この地域で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
と戦う親米勢力のクルド人が含まれていたとみられ、国境付近での緊張が高まっていた。
トルコ当局はYPGについて、PKKのシリア支部との認識を示している。
米軍主導の対ISIS有志連合司令部は声明で、YPGを主力とする合同部隊「シリア民主郡(SDF)」とトルコ軍はともに、ISISと戦ううえで重要な
パートナーだと強調。パートナー同士の衝突激化という事態を防ぐのが、パトロールの目的だと述べた。
声明はYPGとトルコの双方に対してISISとの戦いに集中するよう呼び掛け、「ISISは地域の、そして全世界の平和と安定に対する最大の脅威だ」と強調した。
米当局者がCNNに語ったところによると、米軍特殊部隊などが28日から、装甲車を使ったパトロールを開始した。透明性を確保するため、車両には米国旗が
掲げられているという。
一方トルコのエルドアン大統領は、米国旗を掲げた車列の存在に「重大な懸念」を表明。今月16日に米首都ワシントンで予定されるトランプ米大統領との会談でも
この問題を持ち出す構えを示し、米国はYPGとの連携を断ち切るべきだと主張している。

トルコでウィキペディアがアクセス不能に、政府に「組織的中傷」
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN17X18H.html

[イスタンブール 4月29日 ロイター] - トルコの通信監督当局は4月29日、オンライン百科事典「ウィキペディア」へのアクセスを遮断した。
不快もしくは国家安全保障を脅かすウェブサイトのアクセス禁止は法律で認められているとしている。同国政府が言論の自由や他の基本的人権を侵害して
いるのではないかとの懸念が強まりそうだ。

 情報通信技術局(BTK)はウェブサイトの声明で「技術分析や法的考慮の結果、このウェブサイト(ウィキペディア)に対する行政措置が取られた」と説明した。

 国営アナドル通信によると、当局はウィキペディアの記事の一部はトルコ政府が武装集団と協力しているとの偽った記述をしているとし、同国に対する
「組織的中傷」を企てていると主張。政府の要請を満たした場合、アクセス禁止を解くという。

 監視団体のトルコブロックスによると、ウィキペディアのサイトは29日午前8時に全言語版でアクセスが不能となった。