NO4607 6月19日 『エルドアンの狂気に満ちた対米行動』 [2017年06月19日(Mon)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/6260

*トルコのエルドアン大統領が、極めて強い恐怖にさいなまれているのではないか、とこれまで思ってきた。それは、彼の言動が常軌を逸している場合が、多すぎるからだった。
無責任な言い方をすれば、それだけにエルドアン大統領の発言は、面白くもあった。*

例えば、ブリュッセルで警察犬にデモをしていたトルコ人が咬まれると『ローマの闘技場と同じだ!。』と発言したり、ドイツでトルコの新憲法集会の、開催が禁止されると
『ヨーロッパはナチになった!。』と語ったり、バチカンでヨーロッパ諸国首脳が会議を開くと『十字軍が攻めてくる!。』といった具合にだ。*

しかし、これまでの発言にも、相当問題はあったのだが、今回の場合は冗談では済まされそうも無い。エルドアン大統領派の新聞エニ・ショズ紙が、アメリカのトランプ大統領を
中心に多数の閣僚と、バチカンの法王も加えて『テロリストだ!。』と書いたのだ。*

これは多分に、エルドアン大統領のボデーガード2人が、アメリカで暴力行為に及び、逮捕されていることに、端を発しているのであろう。アメリカ政府はその後も、残りの8人の
ボデーガードのリストを公表し、写真入で非難している。多分、彼らが訪米すれば、逮捕されることは、間違いあるまい。*

トルコのエニ・ショズ紙ガ掲載した記事は、写真入で以下の人達が、テロリストの汚名をかぶせられている。

記事曰く『こいつらはテロリストだ!』

:トランプ大統領
:マチス
:テラーソン
:ニューシャム
:ボウサー
:ポンペオ
そしバチカンの法王とギュレン氏が並んでいる。

他方、アメリカ政府もトルコ政府と同様に、エルドアン大統領のボデーガードたちの顔写真入りのビデオと記事を、発表している。ご関心のある方はそのまま貼り付けるので御覧頂こう。

こうしたトルコ側とアメリカ側の動きは、どう見ても同じNATOのメンバー国同士、とは思えないのだが。アメリカはあるいは、トルコをNATOのメンバーから、外すことを
考えているのではないかとさえ思えるのだが。