日本のリテール投資家、トルコ・リラ熱は冷めた−MUFJ国際
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-10/OXLQ3M6KLVRL01

日本のリテール投資家のトルコ・リラ投資意欲は10月初旬に、フィーバーと呼べそうな水準に達していた。最新の政治的騒動でこの熱は冷めただろうか。
三菱UFJ国際投信(MUFJ国際)によれば、答えはイエスだ。

年限を問わず10%超というトルコ債の利回りは、利回りに飢えている日本の個人投資家をひき付けてきたが、米国と相互にビザ発給を停止するという
最新の事件を受けたセンチメントの反転は、需要への影響が長引くかもしれないと、MUFJ国際の下村英生チーフファンドマネジャーはみている。

リラは9日、トルコ株、債券とともに急落した。米国との外交上の緊張が、トルコの双子の赤字や米国の引き締め見通しへの懸念に加わった。日本の
個人投資家のリラ買い越しは10月3日までの週に過去最大に達していた。

下村氏は、多くのファンドが短期債に投資しているためニュースに対する当初の反応は大きくなりがちだと分析。最新の展開で、トルコはドイツに加え
米国との間に緊張関係を抱えることになったと指摘し、投資家は外交問題に今までより注意を払うだろうと述べた。

トルコ・リラ反落−裁判所がWSJ記者に有罪判決
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-10/OXMQQ16KLVR401

トルコ・リラは対ドルで一時1.1%高に上昇した後に反落
ビザ発給業務停止を巡り論争する米国とトルコの関係に緊張高まる

10日の外為市場でトルコ・リラは反落。ホワイトハウスが米国の駐トルコ大使によるビザ発給業務停止の決定を支持したほか、トルコの裁判所は
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙記者に対して、本人不在のまま有罪判決を下したと同紙が伝えた。

リラは一時1.1%高を付けた後、ニューヨーク時間午後5時(日本時間11日午前6時)時点で約0.2%安の1ドル= 3.7111リラ。

WSJ紙によると、現在ニューヨークにいるアイラ・アルバイラク記者はクルド人独立国家樹立を目指す非合法組織を支持する「テロリストの宣伝活動」
に記事を通じて関与した罪で禁錮2年1月の刑を言い渡された。アルバイラク記者は控訴する構えだが、この判決はエルドアン大統領や同大統領の
政策に批判的だと見なすジャーナリストへの弾圧で批判されるトルコと米国との緊張を高めた。
  
原題:Turkish Lira Slides as WSJ Reporter Sentenced to Prison
Turkish Court Sentences WSJ Reporter to Prison: WSJ(抜粋)