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11月14日 18時39分

去年、岐阜県海津市で集団登校していた小学生の列に車で突っ込み、児童9人にけがをさせたとして殺人未遂の罪に問われた男に対し、岐阜地方裁判所は「児童の背後から衝突していて、極めて危険で悪質だ」として懲役8年の判決を言い渡しました。

海津市海津町の無職、鷲見晴美被告(69)は、去年6月、集団登校していた小学生の列に車で突っ込み、9人にけがをさせたとして、殺人未遂の罪に問われ、岐阜地方裁判所で行われていた裁判員裁判では被告に殺意があったかどうかが争われてきました。

14日の判決の言い渡しで鈴木芳胤裁判長は「被告は時速およそ40キロで児童の背後から衝突していて、人を死亡させる危険性がある行為だった」などとして、被告に殺意があったと認定しました。

そのうえで、「被害者の受けた恐怖は大きく、一歩間違えば多数の死者を出す極めて危険かつ悪質な行為だ」などとして、求刑どおり懲役8年を言い渡しました。

弁護側は「判決の内容を精査して、控訴するか検討する」としています。