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1月15日 5時51分
成人の日に横浜市の会社と契約した振り袖が新成人のもとに届かなかった問題から15日で1週間になります。各地の消費生活センターに相談した人たちがこの会社と契約した金額の合計は2億7000万円を超え、このうち相談の半数以上が来年以降の成人式のための契約についてで、影響はことしの成人式にとどまらず広がりをみせています。

横浜市中区に本社がある晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」が突如、休業し、成人の日の今月8日、新成人が事前に購入したりレンタルしたりした振り袖が着付け会場に届かず、晴れ着を着られない新成人が相次ぎました。

各地の警察や消費生活センターには合わせて延べ1500件余りの相談が寄せられていて、消費生活センターに相談した人たちが振り袖を購入するなどして会社と契約した金額の合計は2億7600万円を超えています。


このうち、横浜市や東京・八王子市などのセンターに寄せられた相談では、来年以降の成人式のために契約した振り袖についての相談が半数から3分の2を占めていることがわかりました。

中には再来年に向けて購入した振り袖についての相談もあり、影響はことしの成人式にとどまらず広がりをみせています。


一方、取引先などの関係者によりますと、「はれのひ」の篠崎洋一郎社長は去年9月、取引先に対し「会社の経営が厳しい」と相談を持ちかけていて、この時点で会社はすでに3億円を超える赤字になっていた可能性があるということです。

従業員の賃金の未払いも起きていて、労働基準監督署が先月まで5か月連続で是正勧告を行っていました。

NHKは14日、改めて社長に取材を試みましたが連絡は取れなかったほか、横浜市などの関係自治体や労働基準監督署も連絡がとれておらず、依然として今回の問題への説明がされない状況が続いています。