北日本や北陸で記録的大雪 14日は気温上昇で雪崩など注意
2月13日 19時17分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180213/k10011327671000.html

上空の寒気の影響で、山形県の多いところで積雪が4メートルを超えるなど、北日本や北陸の各地で記録的な大雪となっていて、交通への影響に引き続き警戒が必要です。14日は北陸などで気温が上がり、雨が降る見込みで、気象庁は雪崩や落雪などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、冬型の気圧配置と上空の寒気の影響で、北陸や北日本の日本海側を中心に断続的に雪が降っています。

各地で記録的な大雪となっていて、山形県大蔵村肘折で午後6時の積雪が4メートル39センチ、福井県の大野市九頭竜で午後2時に3メートル1センチ、北海道滝川市で午後6時に1メートル48センチなどと、いずれも統計を取り始めてから最も多くなっています。

北陸の平地でも再び積雪が増え、午後6時には福井市で1メートル5センチ、富山市で76センチなどと、平年を大幅に上回っています。

総務省消防庁によりますと、この大雪で除雪作業中などに亡くなる人が相次ぎ、今月4日から13日午後2時までに、福井県と新潟県、富山県で合わせて10人が死亡したほか、北陸や東北の各地で190人がけがをしています。

冬型の気圧配置は次第に緩んでいますが、北陸や北日本では13日夜遅くにかけて断続的に雪が強まる見込みです。

一方、14日以降は日本海の低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため、北陸や東北などでも気温が上がり、ところによって雨が降ると予想されています。

14日の日中の最高気温は、富山市で9度、金沢市で8度、新潟市で6度、山形市で5度などと、平年より2度ほど高くなるところもあると予想されています。

気象庁は大雪や路面の凍結による交通への影響に引き続き警戒するとともに、14日は雪どけが進むと見られることから、雪崩や落雪、除雪作業中の事故などに十分注意するよう呼びかけています。

●大雪で宿泊無料のサービスも

山形県大蔵村肘折では13日午後6時までの24時間に31センチの雪が降り、午後6時現在の積雪は4メートル39センチと、36年前に統計を取り始めてから最も多くなっています。

温泉旅館の屋根や車の上などには雪がうず高く積もり、住民たちは駐車場や玄関先の雪を取り除く作業に一日中、追われました。

早朝から雪かきを続けているという44歳の男性は「これだけ積もると憂うつになります。気温が上がると雪が重くなるので、今のうちに作業を頑張りたい」と話していました。

また、自宅前の道路の除雪を待っていた70代の女性は「1週間近くほぼ毎日降り続いています。重くて湿った雪なので、片づけるのが大変です」と話していました。

一方、温泉街では積雪の多さを逆手にとって観光客を呼び込もうと、積雪に応じて宿泊料を割り引く「ドカ雪割」というサービスを3年前から行っていて、13日は積雪が過去最多となったことから、14日は17の旅館で宿泊料が無料になります。

山形県寒河江市から訪れた60歳の男性は「うれしいですが、大雪に驚きました。無料になって浮いたお金で、今度は妻を連れて来たいです」と話していました。

大蔵村観光協会の木村裕吉会長は「割引制度をきっかけに、冬の肘折に来てもらいたい」と話しています。

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