0001ガーディス ★
2018/03/25(日) 04:37:19.55ID:CAP_USER9「原稿用紙に書かれた文字が可愛くてニヤニヤした」「先生は私の推しキャラ。温かい詩に触れ、感動した」。同市千日町の室生犀星記念館に置かれた来館者ノートには最近、こんな言葉が並ぶ。
市は今月3〜31日、20代女性に人気のオンラインゲーム「文豪とアルケミスト」と連携し、市ゆかりの3文豪、室生犀星と泉鏡花、徳田秋声の各記念館を巡るスタンプラリーを初めて開催。ゲームを開発した「DMM.comラボ」(本社・東京)の拠点が同市にある縁で実現した。
3文豪が登場する同ゲームの影響で、3館の来館者は1年ほど前から増加傾向だったが、ラリーで加速。犀星記念館の平日の来館者は通常、中高年を中心に日に20〜30人だが、ラリーが始まってからは100人を超え、週末は250人に上る日も。今月3〜23日で計2903人を数えた。犀星の著書や関連グッズの売り上げは、平日の1日で例年の1カ月分に達するという。
15日に3館を巡った神奈川県の東海大1年、上妻美結さん(19)は「貴重な初版本に出合えた」と興奮ぎみ。熊本市の専門学校生、黒岩琴音さん(19)は「作家の名前は知っていても、読んだことはなかった」と話す。金沢市文化施設課によると、ラリー参加者は市内に宿泊し、文学碑や兼六園などの観光名所を巡る傾向があるといい、担当者は「恩恵は大きい」と喜ぶ。
同様の現象は各地で起きている。昨年8月に東京都調布市の武者小路実篤記念館であった同ゲームとのコラボイベントでは、会期中の来館者が例年の約3.5倍に。2011年から数回、ゲームやアニメとのコラボ企画を開いた岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館では、刀の鑑賞作法を学ぶ教室に新たなファンが押し寄せた。
犀星の孫で室生犀星記念館名誉館長の室生洲々子さんは「ゲームのファンは愛を持って展示を見てくれる。今後も作品を読んでくれたらうれしい」と話している。【久木田照子】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180324-00000047-mai-soci
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