5月15日 19時23分
群馬県渋川市にある幼稚園で、園児など５８人がおう吐や下痢などの症状を訴えていることがわかりました。市の教育委員会は、医師の診断から感染性胃腸炎の集団感染の可能性があるとして、手洗いの徹底を呼びかけています。
渋川市教育委員会によりますと、市内にある８０人の子どもが通う「北橘幼稚園」で、今月７日からこれまでに園児５６人と職員２人の合わせて５８人がおう吐や下痢などの症状を訴えました。
いずれも症状は軽く、全員、快方に向かっているということです。
このうち複数の人が医師から感染性胃腸炎と診断されたということで、市教育委員会は感染性胃腸炎の集団感染の可能性があるとして、幼稚園に園内を消毒させるとともに、園児や保護者に手洗いを徹底するよう呼びかけています。
また幼稚園は、症状を訴える園児が多かった５歳児のクラスを１５日から３日間、閉鎖するということです。
この幼稚園では、月曜日から木曜日までの４日間、業者が配達した弁当を昼食として出していますが、保健所が調べたところ、この弁当が原因の可能性は低いということです。
渋川市教育委員会の後藤晃教育長は、「状況を把握するのに時間がかかってしまったが、これ以上の感染拡大を防ぐため、各機関と連携して適切に対応していきたい」と話しています。
