http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20180516/6020000679.html

05月16日 20時29分
おととし、川西町の公立置賜総合病院で腹痛を訴えて救急外来を受診した70代の男性が、腹膜炎を起こして死亡し、病院は、当直の医師がレントゲン画像の異常を見落としていたとして、遺族に3600万円を支払うことで和解しました。

公立置賜総合病院によりますと、おととし5月、置賜地方に住む70代の男性が腹痛を訴えて病院の救急外来を受診し当直の医師から薬の処方や点滴を受けて帰宅しましたが、翌日、容体が急変して死亡しました。
死因は、十二指腸に穴が開いたことによる腹膜炎で、救急外来を受診した際に撮影されたレントゲン画像を確認したところ、腸に穴が開いていることを疑わせる所見が見つかったということです。
このため、病院は、当直の医師が、レントゲン画像の異常を見落としていなければ、命を救えた可能性があるとして、遺族に謝罪したうえで3600万円を支払うことで和解したということです。
公立置賜総合病院は「今後は、救急外来での精密検査を的確に行い、専門の医師に指示を仰ぐなど組織的なチェック体制を強化して、再発防止に努める」とコメントしています。