http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054625931.html

05月16日 13時07分
福井県坂井市の東尋坊の沖合では、海女が素もぐりでとるわかめ漁が、最盛期を迎えています。

東尋坊の沖合にある雄島周辺は、風味が豊かな天然のわかめが育つことで知られ、4月から6月にかけて漁が行われます。
16日朝は、ウェットスーツ姿の約20人の海女が、おもりを腰に巻き水中めがねをつけて素もぐりでわかめ漁を行い、浅い海底に生えたわかめを鎌を使って刈り取りました。
1度の漁で1人約100キロほどのわかめをとるということで、1時間ほどで漁を終えると、わかめが次々に浜に上げられました。

そのあと、包丁とはさみで茎と葉の部分に分けて、天日で干す作業を行うと、あたりは磯の香りに包まれました。
わかめは1日かけて乾燥させたあと、小さくもみほぐして、ふりかけなどとして出荷されるということです。

この地区の海女の代表を務める川尻光子さんは「質のよいわかめがたくさんとれました。後継者がいないのが悩みですが、体の続くかぎり潜りたい」と話していました。