USJの親会社コムキャストとディズニーがフォックスをめぐり大規模な買収合戦!

米コムキャスト、21世紀フォックスに7兆円の買収提案 ディズニーと争奪へ

2018年6月14日 9:13

【6月14日 AFP】米ケーブルテレビ最大手コムキャスト(Comcast)は13日、米メディア大手21世紀フォックス(21st Century Fox)に対し、映画・テレビの主力事業を650億ドル(約7兆1700億円)で買収する提案を行った。

買収額は米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)が示した額を上回っている。

 買収が実現すれば、メディア・娯楽業界で支配的な企業が誕生する。

NBCユニバーサル(NBCUniversal)などを傘下に持つコムキャストの今回の動きにより、メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるフォックスの資産をめぐって新たな買収合戦が始まった。

 コムキャストは全額現金での買収を提案している。一方、ディズニーは昨年末、株式交換で約520億ドル(約5兆7400億円)の買収で合意していた。

 声明によると、コムキャストとフォックスはマードック氏がディズニーとの合意に達する前から交渉を行っていたという。買収案は7月10日に株主の投票にかけられる予定。

 12日には、米連邦地裁が米通信大手AT&Tによる米メディア・娯楽大手タイム・ワーナー(Time Warner)の850億ドル(約9兆3700億円)での買収を承認する判決を下した。この案件もメディア・通信業界の再編につながるとみられる。

 コムキャストは発表文で、独占禁止法(反トラスト法)をめぐる懸念はこの判決で弱められたと指摘。

フォックスの事業への買収提案は「米国外での当社のプレゼンスが比較的小さいことからすれば、外国で承認されるべきだし、その可能性も高い」としている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3178424?act=all