https://r.nikkei.com/article/DGXMZO35147170Y8A900C1000000?s=0

KDDI(au)は8日、北海道日高町で沖合の船を使って携帯電話の電波を復旧させると発表した。
船に載せた基地局が陸に向かって電波を送り、半径数キロメートルをカバーする。
8日夜に運用を始める。日高町では停電の影響で携帯電話がつながりにくい状態が一部続いているといい、復旧を急ぐ。

沖合の船から陸に向かって電波を送る「船舶型基地局」を使う。船舶型基地局の運用は日本で初めてという。
KDDIは車に基地局を載せて移動し、電波を復旧させる「車載型基地局」も北海道内に派遣しているが、
船舶型は車では行きづらいエリアでも使いやすい利点がある。

同エリアの携帯ネットワークが正常に復旧するまで運用する。auの電波を出すため、恩恵を受けるのはauのユーザーのみとなる。

携帯電話の基地局には停電に備えて、非常用電源が設置してある。ただ電池がもつのは数時間から24時間程度。
停電が長引けば基地局の電源は落ち、携帯電話はつながりにくくなる。