警官制圧死訴訟が和解=県が2530万円支払い−鹿児島地裁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101100587&;g=soc

 鹿児島市で2013年、鹿児島県警の警察官に取り押さえられ死亡した男性会社員=当時(42)=の遺族が県に約9160万円の損害賠償を求めた訴訟は11日、鹿児島地裁(日景聡裁判長)で和解が成立した。県が謝罪をした上で、解決金2530万円を支払う。
 訴訟で遺族側は、警察官に同行した番組制作会社が撮影した事件の様子を収めた映像を証拠として提出することも請求。同地裁は提出を命じる決定を出したが、福岡高裁宮崎支部は「報道や取材の自由を侵害する恐れがある」として取り消し、最高裁も支持した。
 和解成立後、記者会見した男性の父親(81)は「民事裁判で事件の真相を解明するのが目的だった。ただ映像が証拠として採用されず、十分解明できなかった。息子の無念を晴らせず、申し訳なく思っている」と話した。(2018/10/11-12:35)