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2019年1月31日 / 18:42 / 4時間前更新
OPEC1月産油量、2年ぶり大幅減 サウジなど合意超え減産=調査
Reuters Staff
[ロンドン 31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国の産油量が1月は日量3098万バレルと、前月から同89万バレル減少したことが31日、調査で明らかになった。前月比での減少は2017年1月以来の大きさとなる。
OEPC加盟国とロシアを中心とした非加盟国は昨年12月、今年初めから合計で日量120万バレルの減産を実施することで合意。このうちOPEC加盟国の割り当ては日量80万バレルとなっている。
1月はサウジアラビアを筆頭とする湾岸諸国が合意された水準を超えた減産を行ったことに加え、イラン、リビア、ベネズエラの産油量が意図せず減少した。
減産合意からはイラン、リビア、ベネズエラの3カ国が適用を除外されているが、残るOPEC加盟11カ国の減産合意の順守率は70%だった。
産油量が最も大きく減少したのはサウジ。前月比日量35万バレル減少した。次いでクウェートとアラブ首長国連邦(UAE)が大きく減少した。3カ国とも合意水準を超えた減産を行った。
減産合意が非適用となっている加盟国では、リビアが内情不安で油田の稼動が停止したことで減少。イランは米国の制裁措置で消費国が輸入を控えたことで減少した。ベネズエラは経済危機が減少につながった。
一方、減産合意が適用されているOPEC加盟国ではイラク、ナイジェリア、アルジェリアの産油量が合意水準を超えた。