免許返納の85歳認知症男性 家族の車を無断運転 事故起こす
2019年7月23日 16時40分高齢ドライバー事故
4年前に運転免許証を返納した認知症の85歳の男性が家族の車を無断で運転し、トラック2台に衝突する事故を相次いで起こしていたことがわかりました。男性は運転したことや事故について「覚えていない」と話していて、警視庁は無免許運転や当て逃げの疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは東京 大田区に住む85歳の認知症の男性です。
ことし5月、男性が運転する車が東京 大田区南千束で信号待ちをしていたトラックにぶつかり、さらにおよそ1時間後、大田区東糀谷で路地に駐車していたトラックに衝突したということです。
車はいずれの現場からも走り去っていましたが、さらに1時間半後、「タイヤがバーストした車が走っている」と通報があり、横浜市青葉区で大破した状態の車を発見したということです。
トラックの運転手にけがはありませんでした。
警視庁によりますと、男性は4年前に運転免許証を返納していたということですが、男性の家族からは「認知症の父がいなくなった。車と車の鍵もなくなっているので、車に乗っていったかもしれない」と連絡があったということです。
調べに対し男性は、運転したことや事故について「覚えていない」と話していて、警視庁は無免許運転や当て逃げの疑いで書類送検しました。