幕末の人たちが指輪 約150年前の写真を拡大し調査
2019年11月1日 4時32分
明治初期に来日したオーストリア人が撮影・収集したネガをデジタルカメラで撮影して拡大した画像を調べたところ、多くの人が指輪をはめていることなど、これまで詳しく知られていなかった人々の暮らしぶりが明らかになりました。
東京大学史料編纂所は、今から150年前の西暦1869年に来日したオーストリア人の写真家が撮影・収集した幕末から明治初期にかけての274点のネガを高精細のデジタルカメラで撮影し、画像をパソコンなどで拡大して詳しく調査しました。
その結果、写真館などで撮影された肖像写真では、性別や年齢に関係なく指輪をはめている人がいたことや、各地の寺に「相合い傘」の落書きがあることなどが確認されました。
また、これまで詳しい場所が分からなかった写真を拡大したところ、町名を記した木の柱があることが判明し、現在の東京 港区にある増上寺の近くで撮影されたことが分かったということです。
東京大学史料編纂所の保谷徹所長は「従来プリントされたものでは読み取れなかった非常に細かいところがデジタル技術で見えるようになった。江戸・東京のいわば失われてしまった風景が、これだけ細かいところまで見えるというのはほかにはない」と話しています。
これらの写真の一部は、東京の港区立郷土歴史館で12月15日まで展示されています。
画像研究に新たな可能性 画像研究に新たな可能性
(リンク先に続きあり)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/K10012157821_1910311644_1911010432_01_02.jpg
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