【医療大麻】ブラジル・ピアウイ州=医療用大麻の栽培許可申請へ=「薬価格20分の1に」と知事
2018年7月14日
http://www.nikkeyshimbun.jp/2018/180714-25brasil.html

ピアウイ州政府は、ブラジル保健省管轄の国家衛生監督庁(Anvisa)とブラジル連邦警察に対し、
医療用大麻の栽培を公式に認めるように申請する予定だと、13日付現地紙が報じた。

大麻からはカンナビジオールと呼ばれる医療用物質が抽出できる。Anvisaは2014年から、
医師の処方箋や、医療のために必要であるとの検証付で、カンナビジオールの輸入
(主に米国から)を認めてきた。カンナビジオールは、てんかんや、重大なけいれんを
引き起こす疾病の治療に用いられるが、輸入品であるために高額で、カンナビジオール
利用の医療費は月額3千レアル(87,500円)を超える事もある。
 
ピアウイ州連邦大学も医療用大麻栽培計画に関わっており、Anvisaに栽培許可を申請している。
Anvisaはカンナビジオールの利用法と実態調査のための規定を定める必要があるが、
その作業は8月までに終了すると返答した。ピアウイ州は、規定が定められたら、正式に
栽培許可要請を出す意向だ。

ウェリントン・ジアス同州知事は、「外国で作られた薬を国内で使う事が出来るのに、
その薬を国内生産する事が出来ないなんて事はあってはならない」と語っている。

同州知事は、国内で医療用大麻の栽培が認められれば、それから抽出される
カンナビジオールを使った医薬品の価格は20分の1になるとしている。