>>501
ソ連はこの密約を根拠に、1945年(昭和20年)8月の終戦間際、
日ソ中立条約を一方的に破棄して満州、千島列島、樺太に侵攻を開始した。

ヤルタ密約は、【 当事国が関与しない領土の移転は無効 】という
【 国際法の条文に明白に違反 】しているため、
ソ連・ロシアによる南樺太及び千島列島を侵略・占領する法的根拠は
まったくないのだが、日本政府がまともに抗議せず、また、アメリカに反省がないため、
南樺太、千島列島は現在に至るまでソ連に占領されたままである。

2005年(平成17年)にはアメリカ大統領のブッシュは、このヤルタ協定が
東欧諸国における圧制を生むなどした諸悪の根源と非難したが、
【 アメリカが日本の分割の原因となる秘密協定を行なったことに対する反省はまったく示されなかった。】

●日本に関するもの以外でヤルタ会談で決定されたこと。

この会談の結果、第二次世界大戦後の処理についてヤルタ協定を結び、
イギリス・アメリカ・フランス・ソ連の4カ国によるドイツの戦後の分割統治や
ポーランドの国境策定、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)
の処遇などの東欧諸国の戦後処理を発表した。