>>100
最後の放送は次のとおり。

「内地の皆さん、稚内電話局のお友だちに申し上げます。
只今ソ連軍がわが真岡電話局に侵入いたしました。
これが樺太から日本に送る最後の通話となるでありましょう。
私たち9人は最後まで、この交換台を守りました。
そして間もなく、9人そろってあの世に旅立ちます。

ソ連軍が近づいております。足音が近づいております。
稚内の皆さん、さようなら、これが最後です。
内地の皆さん、さようなら、さようなら」

9人の乙女は青酸カリを飲んで自殺した。

自殺した電話交換手以外に残留していた局員や、
当日勤務に就いていなかった職員からも、ソ連兵による爆殺、
射殺による死者が出ており、真岡局の殉職者は19人にのぼる。