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岩田健太郎「非科学的なコロナ対策が危ない」
https://toyokeizai.net/articles/-/335971?page=6
ただ、誰でも検査を受けられるようになったわけではなく、誰でも検査を受けられるようにするべきでもない。
なぜなら、検査できるキャパシティーが爆発的に増えるわけではないから。
検査には必ず人の労力がかかっており、限りがある。
保健所というプロセスを省略しても、検査のキャパシティーが何倍に増えるわけではない。

韓国は検査で大変な状況になっている。
私も2001年のニューヨークで似たような経験をした。
2001年の同時多発テロの後、炭疽菌が入った封筒を送りつけるテロがあった。
白い粉の中に炭疽菌が混じっていて、それを吸い込むと病気になってしまうというので、
私が務めている病院に膨大な検査依頼がきた。

そうなると、天井まで積まれた膨大な検体を、検査技師2人で延々と検査していく。
普段なら1〜2日でできる検査が、検体数が多すぎて1〜2週間かかったりする。
すると、本物の炭疽菌患者が出ても、迅速に検査結果が反映できないということになる。