2020/02/14 08:10
フランスのマクロン大統領は１３日、洋菓子の最高峰で土産品としても有名なモンブランの購入規制に
踏み切る方針を発表した。
カロリーの影響から国民の健康を守る対策の一環としている。
マクロン大統領は発表に先立ち、モンブランを食べて人気が拡大している状況を確認。
パリ第１６区の洋菓子店で発表を行った。
マクロン大統領は、「我々が目の当たりにしているこの国民の状況は、（国民）肥満化と（体型）不均衡、
そして原材料費の価格の高騰を裏付ける紛れもない証拠だ」と語った。
政府は２０１９年の報告書で、国内中のほぼ全ての国民が肥満しつつあると報告していた。
モンブランは価格高騰の影響に加え、観光客や地元民による混雑も問題になっている。
昨年は、夏の観光シーズンの混雑を緩和する目的で、同地に３軒ある菓子店のいずれかを
予約していない観光客の購入が条例によって禁止された。
フランス当局によると、マクロン大統領の訪問は、地元自治体が大統領に宛てた書簡で、モンブランを
全力で食す購入客に対して行動を起こすよう訴えたことを受けて実現した。
国民肥満化の影響は、フランス全土の各地に及んでいる。
中部ピレネーの洋菓子店は先週、原料不足のため、無期限で営業中止を余儀なくされた。
マクロン大統領は演説の中で、国民と原材料価格の保護を目的とした菓子多様性庁の創設も発表した。
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