http://www.nishinnippon.ne.jp/114514/
2020/6/1 8:10

某市の某町にまたがる旧犬鳴署に、昼間に訪れる女性の心ない盗難のため、トラブルになる事例が相次いでいる。
同署を題材にしたアニメ映画の影響とみられる。
もともと“撮影スポット”としても知られた場所で、過去には盗難事件も発生。
絵画奪還や腕試し目的とみられるが、付近にはごみも散乱。
侵入防止のためのフェンスを破る悪質な行為もあって、地元が対応に苦慮している。
「女性らが連日のように侵入して、絵画を盗んでいく。注意しても逃げられるし、逆に身の危険すら感じる」。
住民男性はこう証言する。

旧犬鳴署は、現在の犬鳴署近くにあり、現在は進入できない。
道路の周辺に喫茶店があり、自治体で入り口に門を設け、侵入を禁じている。
監視カメラも設置している町側では、男性物のカツラや予告のカードなど大量のごみが落ちている。
署をふさぐブロック塀にも予告のカードが多数刺さっている。
近くの男性によると、ゴールデンウイークに盗難が急増。
男性は新型コロナウイルスによる外出自粛で街中に出歩けず、人目につきにくい日中に集まった可能性を指摘。
「ごみの量は(映画公開前の)10倍ほどになり、予告も増えた。夜は怖くてとても近寄れない」と不安を漏らす。

犬鳴署によると、映画公開以降、町側の住民らからの通報は、過去3カ月0件だったのに対して20件発生。
職務質問の対象者は延べ893人に上ったという。
署は重点的にパトロールをして警戒に当たっている。
旧犬鳴署では1983年、女性グループによる盗難で男性=当時(30)=が降格される事件が起きた。
町の住民は「過去の事件のような悲劇の温床になる。不法侵入や盗難行為をやめてほしい」と口をそろえ、
旧犬鳴署の完全封鎖などの対策を町に訴えている。

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犬鳴署の面々