フランス留学中の筑波大生、黒崎愛海さん(21)が行方不明になっている事件で、捜査当局は10日から約80人の警察官や軍用犬を動員し、東部ブザンソン周辺の森や川で所持品などの捜索を行った。地元紙などが13日、報じた。

行方解明につながる手掛かりは見つかっていない。検察当局者によると、大規模捜索は1週間程度続ける方針。

ブザンソン周辺の森などでは事件直後から捜索が続いているが、土壌や川の凍結、積雪のため難航。フランスの検察当局者は「物証の発見が最優先だ」と強調し、元交際相手のチリ人、ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者(26)が使用したレンタカーや携帯電話などの位置情報の解析を通じて捜索範囲の絞り込みを進めていることを明らかにした。

黒崎さんはブザンソン周辺で昨年12月4日、セペダ容疑者と行動を共にした後、行方不明となった。容疑者はチリに帰国した。フランス当局は殺人などの容疑で国際手配し、チリ当局に身柄拘束と引き渡しを要請したが、チリ最高裁の判事は「証拠不十分」との見方を示した。(共同)

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