【ソウル時事】北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍総参謀部報道官は14日、声明を出し、米原子力空母カール・ビンソンの朝鮮半島近海への急派などを「挑発策動」と強く非難し、「超強硬対応」で徹底的に粉砕すると警告した。
 声明は「超強硬対応には、先制攻撃も含まれる」とし、在韓米軍の基地や韓国大統領府を「数分間で焦土化する」と威嚇。「日本本土や沖縄、グアムなどの米軍基地はもちろん、米本土もわが戦略ロケット軍の照準圏内にある」と強調した。
 声明は「現在、朝鮮半島では、トランプ政権の無謀な軍事的挑発で極めて深刻な状況が醸成されている」と主張。「米国務長官や国防長官らは、わが国に対する単独軍事行動を口にしている」と指摘し、トランプ政権の強硬姿勢に強い警戒感を表明した。さらに、「攻撃されても直ちに対応できないシリアのように、わが国に対応すれば、それほど大きな誤算はない」と主張した。
 その上で、「米国は問題解決のため、正しい選択をしなければならない」と述べ、北朝鮮への「敵視政策」の放棄を改めて要求した。 (2017/04/14-23:22)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041401138&;g=pol