http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170417/k10010951381000.html

北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる中、韓国を訪れているアメリカの
ペンス副大統領はシリアのアサド政権などに軍事攻撃を行ったことに触れて
「北朝鮮はアメリカ軍の強さを試したりするべきではない」と述べ、北朝鮮を
強くけん制しました。

アメリカのペンス副大統領は訪問先の韓国で17日午後、大統領の職務を代行する
ファン・ギョアン(黄教安)首相と会談し、続けて共同記者会見を行いました。

この中で、ペンス副大統領は、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮について
「われわれは、平和的な手段で非核化を達成したいが、すべての選択肢は
テーブルの上にある」と述べ、外交による平和的解決を目指しつつも、
軍事的な動きも排除しない姿勢を改めて示しました。
そのうえでペンス副大統領は、今月、アメリカ軍がシリアのアサド政権にミサイル攻撃を
行ったことや、アフガニスタンで過激派組織IS=イスラミックステートに対し、
強力な爆弾を使用したことに触れ、「世界は、トランプ大統領がシリアやアフガニスタンで
見せた力と決意を目撃した。北朝鮮はアメリカ軍の強さを試したりするべきではない」
と述べ、北朝鮮を強くけん制しました。

またファン首相は、「北の脅威に対応するため、アメリカ軍の最新迎撃ミサイルシステム
『THAAD』の早期配備と運用を進め、韓米同盟の態勢を一層強化することで一致した」
と述べました。
そのうえで、「国際社会として圧力を強め、制裁を徹底的に履行し、北の狙いを阻止すべく
努力する」と述べ、アメリカと緊密に連携して北朝鮮に対応する決意を示しました。
また、北朝鮮への圧力強化についてペンス副大統領は「われわれは中国が北朝鮮に対して、
適切に対応すると確信している。もし中国がやらなければ、アメリカと同盟国が対応すると
いうことだ」と述べ、中国が北朝鮮に対する制裁を着実に実施するよう改めて促しました。

ペンス副大統領は18日、東京を訪れ、安倍総理大臣と会談するほか、日米の新たな
経済対話の初会合に臨みます。

中国外務省が反論

アメリカのペンス副大統領が「中国が北朝鮮に適切に対応すると確信している」と
述べたことに対し、中国外務省の陸慷報道官は17日の記者会見で「中国は朝鮮半島の
核問題を作り出した国ではないし、問題の根源でも要でもない」と反論し、問題解決の責任を
中国に押しつけないよう求めました。

そして「この問題の解決には、すべての関係各国、特にこの問題で重要な鍵を握る各国が
同じ方向に向かってともに努力する必要がある」と述べ、各国が足並みをそろえて、
対話による平和的な解決を目指すことこそが重要だという考えを強調しました。

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1が建った時刻:2017/04/17(月) 16:18:56.05