>>510
引用論文載せてんじゃんよ# → >>391

しかしながら、私のおすすめは
『心の病の「流行」と精神科治療薬の真実』 ロバート・ウィタカー (著)
の 第5章 化学的アンバランスの探求 だ。

精神疾患の原因として、脳内化学的物質不均衡説が唱えられたが、
結局空振りに終わった検証の経緯がまとまっている。
そして、本書では、SSRIに限らず、精神科治療薬こそが、
むしろ精神疾患の悪化をもたらしている、という結論に至る。

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最終的には2005年、Psychological Medicine の共同編集長ケネス・ケンドラーが、
この物語全体にすばらしく簡潔な墓碑銘を献上した。
「私たちは精神障害について、壮大にして単純な神経科学的説明を探求してきたが、
ついぞ見つけることができなかった」。
119ページ

1991年、プリンストン大学の精神神経科学者バリー・ジェーコブズは
Journal of Clinical Psychiatry に発表した論文で、
SSRIのこうした性質をはっきりと指摘した。
(略)
薬は脳の化学的バランスを正常化いているのではなく、
ジェーコブズの論理に従えば、「病理」といえるまでに攪乱しているのである。
122-123ページ
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