>>71
今じゃ信じられないけど、出版社も多かった。
新聞発行が出来るのだから、出版も
発行出来るようにして欲しかった。

貸本全盛期の大阪の出版社はおよそ100社で、東京は約70社。 
大阪には、ときわ荘以前に作家が集団生活をするアパートが松屋町周辺に点在していた。 

貸本から連載の時代へ 東京に人材を吸い取られ衰退した漫画王国・大阪
http://www.sankei.com/smp/west/news/150505/wst1505050023-s.html
上の記事はビッグ錠さんの話だけど 
楳図かずおさん曰く 
『東京に出てきたきっかけも、大阪の出版社がみんなつぶれたから、 
三島書房もつぶれちゃって、まったく当てがなくなったから、 
もう東京に行くしかなかったわけね。 
そういう自然の成り行きで出てきたものだから、 
ああしよう、こうしようというんじゃなくて、それしか方法がなかったんだ。』 

漫画は貸本から週刊連載のスタイルが確立され、東京に集中した取次を通さないと全国流通できない仕組みが作られた。 
大阪で出版しても一旦、東京の取次を通さないと書店に卸せないから、店に並ぶのが数日遅れとなる。 
週刊連載となると東京以外の出版社には致命的で、大阪では出版産業が成り立たず、廃業や業種転換を余儀なくされた。
大阪の作家たちは仕事を失い、楳図かずお氏のように民族大移動のごとく東京へ場を移した。 

本来、大阪の行政も出版社もタッグを組んで、国に物申すくらいの事はすべきだったな。 
大阪でも週刊雑誌の発売が出来れば、手塚治虫や楳図かずおなど、 
大阪にいた作家達は上京する必要が無かったのに。 

仮にゲーム業界も出版業界のようになってたら、日本のゲームはセガ、ナムコ、タイトー、エニックス、スクウェアなど 
東京の会社だけの業界となっていただろう。
これらのメーカーも名作揃いだが、 
京都の任天堂や大阪のコナミ、カプコン、SNK、アイレム、日本物産、北海道のハドソンなどのゲームは存在していない事になる。
当然、マリオシリーズやストリートファイター、グラディウス、スペランカーなどの名作は生まれてこなかった。
あのメトロシティーの暴力市長も。

東京以外の出版社でも週刊連載が出来る仕組みがあれば、 
今ごろは、より多くの漫画やキャラクターが世に出てたと思う。