大阪府和泉市葛の葉町の住宅敷地内の土の中から、成人男性の遺体が見つかったことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
男性は50代の元暴力団組員とみられ、暴力団絡みの金銭トラブルを抱えていたとみられる。

大阪府警捜査4課は、別の事件で逮捕された20代の男が遺体を埋めた疑いが強まったとして近く、死体遺棄容疑で再逮捕する方針。

捜査関係者によると、この20代の男は府警の調べに対し、住宅敷地内に遺体が埋まっているとの趣旨の話を供述。
府警が19日、男の立ち会いのもと、現場の土を掘り起こして捜索したところ、遺体が見つかったという。
府警は男性が殺害された可能性もあるとみて、司法解剖して死因を調べるとともに、トラブルの詳細を捜査する。

現場では20日朝も、府警の捜査員らが現場検証を進め、一帯にはブルーシートや規制線が張られた。

複数の近隣住民によると、遺体が見つかった敷地では約1年前に民家が2軒建てられた。
日中は民家への出入りはほとんどなかったが、夜間になると車が出入りして電気が付くこともあったという。

さらに一部の住民は今年2〜3月ごろ、20〜30代とみられる複数の男女が昼間からスコップや工具などで遺体が見つかった付近を深く掘る様子を目撃。
穴の中に若い男が入り、土をかき出す様子も見られた。後日、その付近にはレンガで花壇が作られ、植物が植えられていたという。

ある住民の女性は「穴を掘っていたときはスーツ姿の男もいた。花壇を作っているには異様だった。
遺体を隠していたとすれば考えただけでも恐ろしく、思い出すだけでゾッとする」と声を震わせた。

現場は、JR阪和線北信太駅から南西約500メートルの民家が立ち並ぶ閑静な住宅街。

配信 2017.4.20 13:48更新

産経WEST ニュースサイトを読む
http://www.sankei.com/west/news/170420/wst1704200060-n1.html