急増する外国人観光客向けに国内でホテルやバスなどを手配する「ランドオペレーター」と呼ばれる業者が、
1億3000万円余りの所得を隠していたとして、東京国税局は脱税の疑いで告発しました。

告発されたのは東京・港区の旅行手配業、山本寿弥経営者(53)です。
関係者によりますと、山本経営者は旅行会社からの依頼を受けて国内でホテルやバスなどを手配するランドオペレーターで、
ここ数年急増しているタイ人観光客向けの仕事を請け負っていました。

しかし、税務申告の際に旅行会社からの収入を実際より少なくするとともに、
ホテルやバス会社などへの支払いを経理計上しないことで、事業規模を小さく見せかけていたということです。
こうした方法でおととしまでの4年間に1億3000万円余りの所得を隠し、所得税およそ4500万円を脱税したとして、
東京国税局は山本経営者を所得税法違反の疑いで東京地方検察庁に告発しました。

山本経営者はこれまで取材に応じていませんが、
関係者によりますと脱税で得た資金は将来の事業に備えてためていたということです。

ランドオペレーターを巡っては観光庁は、一部の外国人旅行客から不当な手配をされたという苦情が寄せられているとして、
業者を登録制にするための旅行業法の改正案を今の国会に提出しています。

以下ソース:NHK 4月20日 17時31分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170420/k10010954981000.html