日銀の黒田東彦総裁は20日、米ブルームバーグテレビのインタビューで、現在の年間80兆円の国債買い入れについて「当面は続ける」と述べ、購入ペースを維持する方針を強調した。国債購入がいずれ行き詰まるとの見方については、「金融政策に制約があるとは考えていない」と強く否定した。

日銀は昨年9月に年間80兆円の国債購入を「目標」から「めど」に変更し、必要に応じて減額できるようにした。黒田総裁は「日銀は国債発行総額の4割を買い入れたが、まだ6割が市場にある」と述べ、限界論を打ち消した。

一方、「2018年度ごろ」としている2%の物価上昇目標の達成については「為替レートが上昇すれば、達成時期は後ずれする」と述べ、足元の円高進行に警戒感を示した。

ソース/YAHOO!ニュース(時事通信社)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170421-00000016-jij-bus_all