欧州の航空機大手エアバスの2016年財務諸表で、「オーストリア」と書かれるべき部分に、入力ミスのため「オーストラリア」と書かれていたことが、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が記事中でミスタイプ部分をそのまま引用したことで明らかになった。

FTの16日付の記事に掲載された問題の箇所では、エアバスがオーストラリアで汚職・詐欺の捜査を受けていると書かれているが、エアバスの広報担当者は、それは誤りで正しくは「オーストリアだ」と説明した。

同社は2月、戦闘機ユーロファイターの受注を巡る10年以上前の汚職疑惑について、オーストリアの検察当局の捜査を受けていると明らかにしていた。

オーストリアとオーストラリアを間違える混乱はしばしば起きており、昨年にはCNNが「オーストラリアがスロベニア国境に壁を建設」と報じ、ツイッター上で話題になった。また、2014年には国連の潘基文(バン・キムン)事務総長(当時)が、ウィーンで行われた会議でのスピーチで、ホスト国の「オーストラリア」に謝意を表す、と間違えて発言したこともある。

ソース/ロイター
http://jp.reuters.com/article/airbus-idJPKBN17N065