キモ試し失踪事件・・1996年(平成8年)5月5日、富山県。

5日午後9時頃、家族に「魚津のお化け屋敷に行く」と言って車で家を出たスーパー
店員の女性(19)と会社員の女性(19)が行方不明となっている。

・スーパー店員の女性(A)が勤務を終え、『今夜肝試しに行こう』と同級生の会社員
の女性(B)を誘い、車で氷見市内の自宅を出発した。途中、新湊市の海王丸パーク
に立ち寄って友人に会った後、魚津方面へ向かった。深夜、『今魚津市にいる』と
ポケベルで友人にメッセージを送ったのを最後に行方が分からなくなった。

富山県警は「肝試し」「魚津市にいる」ということから2人が魚津市内にある肝試し
スポットとして週刊誌で取り上げられたこともあるホテル坪野跡へ向かったとみている。
午後10時過ぎ、2人が乗った車が国道八号線を魚津方面へ向かって走っていたこと、
ホテル坪野跡の近くまで行ったことは確認できたが、それ以後の足取りは分かってい
ない。

県警の調べによると、Aは勤務先で『今夜肝試しに行こう』とアルバイト店員を誘ったが
断られ、高校の同級生の会社員に電話して誘ったようだ。勤務先のスーパーで懐中電灯
の乾電池を購入していた。また、海王丸パークで知り合った友人からホテル坪野跡が肝試
しスポットになっていると知らされていて、5月5日以前にも2人で現地へ行ったことがある
という。県警は翌年3月、2人の写真や特徴を掲載した「たずね人」のポスターをつくり、
情報提供を求めた。

・Aは、身長167cm、当日は黒のTシャツにうぐいす色の綿パン、黒の革靴姿で、髪を茶色
に染めていた。
・Bは、身長153cm、左利き、八重歯、鼻の横にみずぼうそうの跡がある。当日の服装は白
のブラウス、黒地に白の縦じまのミニスカート、黒のカジュアルシューズ姿。
・車はAの所有で、黒色の軽自動車・95年式スバルVIVIO 「富山50 そ 14-02」。