産経新聞 4/26(水) 11:34配信

 安倍晋三首相は26日午前、首相官邸で今村雅弘復興相から辞表を受け取った。首相は記者団に
「任命責任は私にある。被災地の皆さまに深くおわびしたい」と陳謝した。記者団に語った発言の全文は
次の通り。

 −−今村氏が辞表を提出した。受け止めと今後の対応について

 「さきほど、今村復興大臣から辞表を受け取りました。東日本大震災からの復興は政権発足以来、
安倍内閣の最重要課題であります。そして、被災地の皆さまの心に寄り添いながら復興に全力を挙げる。
これは揺るぎない内閣の基本方針であります」

 「にもかかわらず、昨日、今村大臣の講演において、被災地の皆さまのお気持ちを傷つける極めて
不適切な発言がありました。復興大臣にとって最も大切な被災地の皆さまの信頼を失う重大な発言であり、
辞職したいとの今村大臣の意向が示されましたので、辞表を受理することといたしました。
内閣総理大臣として改めて被災地の皆さまに深くおわびを申し上げたいと思います。また、
任命責任はもとより、内閣総理大臣たる私にあります。こうした結果となりましたことに対し、
国民の皆さまに心からおわびを申し上げます」

 「復興はいまだ道半ばであり、多くの方々が大変な困難にいまだに直面をしています。一日たりとも
停滞は許されません。被災地福島の出身であり、そして発災以来、復旧復興に全力を挙げてきた、
そして現在衆議院の東日本大震災復興特別委員会の委員長を務める吉野正芳さんに後任の復興大臣を
お願いすることといたしました」

 「東北の復興なくして日本の再生なし、この基本方針のもと、東北の復興、福島の再生に全力で
取り組んで参ります」

 −−今村氏にそもそもの大臣としての資質がなかったのではないかという声もある

 「任命責任はまさに総理大臣である私にございますので、こうした結果となりましたことに
対しまして、おわびを申し上げたいと思います」

 −−今村氏にかかわらず、他の大臣にも資質に関して問われる声もある

 「緩みがあるのではないかという厳しいご指摘もあります。そういうご指摘に対しましては
われわれ、真(しん)摯(し)に受け止めなければならないと思います。これからも全力で復興を
成し遂げていかなければなりませんし、そして、しっかり安倍政権がかかげた政策の実現、
結果を出していくために全力を尽くしていきたい。結果を出すことによって、国民の皆様の信頼を
回復したいと考えています」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170426-00000517-san-pol