神奈川県大和市で、地震などの大規模災害で道路が寸断したりして消防車両が走行できないような
現場に駆け付ける特殊な自転車のチームが全国で初めて発足しました。

 大和市が新たに発足させたのは、特殊な自転車のチーム「消防ファットバイク隊」です。2日午前10時ごろ、
消防ファットバイク隊の隊員21人が大規模災害を想定して訓練を行いました。訓練では、隊員がボール型の
消火剤や救急セットを背負って現場に駆け付け、初期消火やけが人の応急手当てを行う手順を確認しました。
ファットバイクはタイヤが約10センチの太さで、雪道やがれきが散乱した道路でも走行が可能だということです。
去年の熊本地震で道路が寸断されて消防車両の走行が困難だったことを踏まえて導入されました。

 神奈川県大和市・大木哲市長:「いざという時に最も役に立つものは何か、機動性のあるもの。
車両はいざという時に災害の現場に入ることは非常に難しい。ファットバイクに勝るものは、
人口密集地域においてはないと思います」
 ファットバイクは、市内5カ所の消防署などに合わせて20台配備され、
災害時は2人1組のチームで出動するということです。

テレ朝
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000099889.html