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【5月3日 時事通信社】世界各地で大気汚染が問題になる中、空気を浄化する「コケの壁」が注目を集めている。環境先進国ドイツの企業が開発。世界の街角で設置され始め、利用はさらに拡大する勢いだ。

 手掛けたのは2014年にベルリンで設立された「グリーン・シティー・ソリューションズ」。高さ4メートル、幅3メートルの壁にコケが植えられ、二酸化炭素や微小粒子状物質PM2.5を吸収する仕組みになっている。

 水やりの自動化などにより、管理の手間を最少化。一つの壁が持つ空気の浄化能力は街路樹なら最大275本分に相当するという。同社幹部は「(植樹するのと比べ)コストは95%も安く、場所はわずか1%分しかとらない」とアピールする。

 これまで独国内だけでなく、パリやブリュッセル、香港など世界各地に置かれてきた。今年は英国やイタリアでも設置される予定だ。(c)時事通信社

2017/05/03 14:36(ドイツ)