地球に接近する小惑星や彗星すいせいを国際協力で早めに観測し、衝突を回避しようとする動きが盛んになってきた。

 今月15日には、日本では初開催となる国際会議が都内で開幕し、専門家らが衝突回避策などを議論する。

 小惑星や彗星はごくまれに地球に衝突し、大きな被害をもたらしてきた。約6550万年前のメキシコ・ユカタン半島への小惑星衝突は、恐竜絶滅の原因の一つとみられている。2013年2月にロシア中部に直径約20メートル(推定)の小惑星が落下した際は、1000人を超えるけが人が出た。

 宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)の吉川真准教授(55)によると、地球に接近する可能性がある小惑星はこれまでに約1万6000個が確認されている。直径数百メートル以上の小惑星が地球に達する恐れはないとみられているが、直径数十メートル以下の未確認のものも多数あるという。

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2017年05月04日 14時53分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170504-OYT1T50049.html