農水省は11日、不足していたポテトチップス用ジャガイモの供給量について、今後の見通しを示した。九州産の収穫が5月下旬から始まるのを皮切りに、各産地がピークを迎える。
8月には主力の北海道産の収穫も始まることから、同省は「不足感は解消に向かう」と見通した。

昨年秋の台風被害で2016年の北海道産ジャガイモの生産量は前年を1割下回る172万トンにとどまった。
このうち、ポテトチップス用としては2割を仕向けたものの、不作により原料が不足。
4月に入り菓子メーカーがポテトチップスの販売を休止する事態が相次いだ。

菓子メーカーは国産の不足分を米国産で手当てしようと試みたものの、米国も既に収穫を迎えており、必要量を確保できなかった。
同省は「品質やサイズがメーカーの基準を満たしていない物が多かったことも影響した」とみる。

今後の供給について同省は、北海道産、都府県産ともに生育は順調で、作柄、収量は平年並みとなり、不足感は解消すると見通す。
具体的には、東海、関東、東北が8月にかけて順次ピークを迎え、国産の供給が安定化。

8月からは北海道産も始まることから「大きな天候不順が起きない限り、生産は回復に向かう」と見通した。
不足が懸念されていた種芋も必要量を確保できる見通しだ。

配信 5/12(金) 7:01配信

日本農業新聞
https://www.agrinews.co.jp/p40838.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170512-00010002-agrinews-pol