広島市の広島中央警察署で、詐欺事件の証拠品として金庫に保管されていた現金8500万円余りが盗まれた事件で、金庫が置かれた会計課は大型連休中、市内で開催されたイベントの対応で業務が行われ、部屋が施錠されなかった期間があることが警察への取材でわかりました。警察は連休中の署内の出入りについて署員から事情を聴くなどして捜査しています。
今月8日、広島市の広島中央警察署で詐欺事件の証拠品として金庫に保管されていた現金8572万円が盗まれていたことがわかり、警察は内部の犯行の疑いがあると見て捜査しています。

警察によりますと、盗まれた現金はことし2月に詐欺事件の捜査で関係先から押収され、その後、1階にある会計課の金庫に保管されていました。

会計課はふだんの休日には部屋が施錠されますが、連休中の今月3日から5日までは市内で大規模なイベントが開かれ、会場での落とし物などに対応するため業務が行われ、期間中、施錠されていなかったことが警察への取材でわかりました。

これまでの調べで、金庫の鍵を管理していた会計課長の机の引き出しは連休明けに鍵が壊された状態で見つかっていますが、連休が始まる前には異常は確認されていなかったということです。

警察は連休中の犯行の疑いが高いと見て、警察署内への出入りについて署員から事情を聴くなどして捜査しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170512/k10010979541000.html