マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)や日本紅斑熱などのダニ媒介感染症を予防しようと、厚生労働省は、ホームページで注意喚起を始めた。
マダニが活動期(春−秋)に入ったことを踏まえた措置。特設ページでダニにかまれないためのポイントを記載したリーフレットを紹介している。【新井哉】

SFTSは、ウイルスを保有しているフタトゲチマダニなどのマダニにかまれることによって感染する。
発熱や倦怠感、リンパ節膨張などの症状を伴い、死に至る場合もある。2009年以降に中国で報告され、日本国内では13年1月に厚労省が初めて患者が発生したと発表。
4月26日現在、西日本を中心に232人の患者が報告されている。

こうした状況を踏まえ、厚労省は国立感染症研究所が作成したリーフレットを特設ページに掲載。
リーフレットでは、虫よけスプレーの使用に加え、屋外で腕や足、首などの肌の露出を少なくするため、タオルを首に巻き、ズボンのすそを長靴の内側に入れるといった具体的な防護策を提示している。

また、屋外活動後は、▽上着や作業着を家の中に持ち込まない▽ダニが付いていないかシャワーや入浴時にチェックする―ことなどを挙げ、「ガムテープを使って服に付いたダニを取り除く方法も効果的」と指摘。
もし、かまれた場合は、皮膚科などの医療機関で適切な処置を受けることを推奨している。

<厚労省HP>
ダニ媒介感染症
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html
リーフレット
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=445183&;name=file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000164586.pdf
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=445113&;name=file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000164561.pdf

配信 2017年05月13日 17:00

CBnews
https://www.cbnews.jp/news/entry/20170512170844