http://www.asahi.com/articles/ASK5H2R43K5HUHBI00H.html?iref=comtop_8_02

北朝鮮は15日、新型の中長距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」の発射実験を
14日朝に成功させ、金正恩(キムジョンウン)委員長が2日間にわたって現地指導したと
発表した。朝鮮中央通信が伝えた。発射場所は明らかにしていないが、14日朝に西部の
平安北道亀城(ピョンアンブクトクソン)付近から日本海に向けて発射された弾道ミサイルを
指すとみられる。

同通信によると、正恩氏は発射前日のミサイル組み立てを現場で指導し、発射も現地で指導した。
正恩氏は「米国がつまらない軽挙妄動により先制攻撃すれば、史上最大の災難を免れられない」とし、
「米本土と太平洋作戦地が我々の攻撃圏内に入っており、殲滅(せんめつ)的報復攻撃のあらゆる
手段が我々の手中にある」と述べた。

同通信によると、発射されたミサイルは大型核兵器の搭載が可能で、高度2111・5キロまで達し、
787キロ先の「公海上の目標水域を正確に打撃した」としている。

複数の軍事関係筋によれば、北朝鮮は13日未明までに亀城付近の飛行場でミサイルを起立させ、
14日早朝に発射した。弾道ミサイルを半ば公開するような形で発射したことに続き、正恩氏が現地で
指導したと伝えたことで、米国の出方を試すねらいがあるとみられる。

14日朝のミサイル発射については、角度を通常より上げて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で
飛距離を抑えたとの見方が出ていた。


新型ミサイルの発射を視察する金正恩委員長(中央)
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170515000901_comm.jpg