日本海の表層と深海の間を循環する海水の量が大幅に減少していることが、国立環境研究所の調査でわかった。

 地球温暖化の影響とみられ、このままだと深海に酸素が供給されなくなり深海生物が死滅する恐れもあるという。20日から千葉県で開かれる合同学会「日本地球惑星科学連合大会」で発表する。

 日本海では、冬にロシア・ウラジオストク沖で季節風によって冷やされた海水が沈みこみ、少しずつ深海の海水と入れ替わっている。この循環により、海面近くで溶け込んだ酸素が深海まで運ばれる。

 しかし、近年は水深2000メートルより深いところの酸素量が減り、研究者から「温暖化で海水が十分に冷やされず、海水循環が弱まっている」との指摘が出ていた。

読売

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