アメリカのIT企業グーグルは、スマートフォンのカメラを通して外国語の文字を翻訳するなど人工知能を活用した新たな技術を発表しました。

グーグルは17日、アメリカのカリフォルニア州でIT業界の開発者向けに大規模なイベントを開き、最先端の技術を発表しました。

このうち、人工知能の分野では、スマートフォンのカメラを通して外国語を翻訳する機能を紹介し、実演では看板に「たこ焼き」と日本語で書かれた文字をレンズ越しに見ると、”オクトパスダンプリング”という英語に置き換わっていきました。
さらに、カメラをレストランの看板に向けると画面に電話番号や口コミの評判が示される機能も披露されました。

このほか、アメリカの家庭で人気が集まっている、話しかけるだけで音楽を再生したり検索したりできる人工知能を搭載した小型スピーカーを年内にも日本で発売する方針を明らかにしました。

人工知能は画像や音声を認識するために不可欠な技術で、インターネットを通じてスマートフォンやパソコンでも利用できるようになったため身近な活用が広がっています。
企業の競争力にも直結することから、グーグルのほかマイクロソフトやフェイスブックなども巨額の資金を投じて開発を進めています。

グーグルのスンダー・ピチャイCEOは「われわれの製品やサービスはすべての人に先端技術の恩恵をもたらし、世界が直面する問題の解決にも役立てられる」と話していました。

配信 5月18日 10時13分

NHK NEWS WEB
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