コレは全面的にAmazonに非がある。
「読み放題」で客を煽って利用を増やしたら、
Amazonが客から取る利用料よりも、
Amazonが本の著作権使用料を払う方が膨大になってるビジネスモデルが崩壊したから、
一方的にAmazonが人気が有って利用料が嵩む本を排除した。
それは、この人だけでなく、他の人気作家の作品も同じ扱いを受けた。

じゃあなぜこの人が特にAmazonに喧嘩売った事が報道されるかというと、
この人は自分と同じく既存の流通経路と違った読者への
アプローチを希望する漫画家達と一緒に
自分自身で
新規の電子書籍サイトを作って運営したり、そこで読み放題漫画を提供たりして、
それこそネットで電子書籍漫画の自主出版販売を始めた人。

ネットでコミケを自分達だけでやった様なもん。
自分は既に大ヒット作を生み出して十分に一生食っていける財産は得たし、
今後も自分で立ち上げたに等しい電子書籍サイトからの供給で
固定した読者層からの購入が見込まれる稀有な漫画家だから、
Amazonに全面に喧嘩売っても大丈夫な人。
むしろ、既存の流通経路に満足せずに、
依存しなくても自立できる様にやってきた人。
この人は楽天の電子書籍にも「ブラックジャックによろしく」を無料供給してるから
カネに頓着してない。

他の作家はAmazonとかに喧嘩を売ったら、
出版業界から排除されて社会的に殺される危険が高いが、
この人はそうなっても読者の方から自分達で立ち上げた電子書籍サイトに来てくれる存在。
だから出版業界の方も利益の源泉を自分の方から切るなんて中々できない存在。
他の作家ではこの人の様に既存の流通経路から排除される危険を犯す冒険はできない
事にも踏み切れる。