「世界一辛い」とギネス世界記録に認定されているトウガラシ「キャロライナ・リーパー」を越える辛さのトウガラシが登場しました。
「Dragon's Breath chile」と名付けられたトウガラシを食べた人は気道が焼かれて閉じてしまい、アナフィラキシーショックのような症状が起きて死に至る可能性があるとのこと。
新たに世界一の辛さを記録したトウガラシは「Dragon's Breath chile」という品種で、「ドラゴンの息」という言葉を名に冠します。

トウガラシの辛さを測る単位をスコヴィル値と言い、ピーマンのスコヴィル値が0、ハバネロが30万と言われていますが、Dragon's Breath chileのスコヴィル値は248万を記録しました。
これは、つまり「Dragon's Breath chileのカプサイシンを舌で感じられなくするようには、水で248万倍に希釈する必要がある」ということ。
248万スコヴィルという数字は、2013年に「世界一辛いトウガラシ」としてギネス世界記録に認定されたトウガラシ「キャロライナ・リーパー」が記録した220万スコヴィルを越える値です。

Dragon's Breath chileを開発したのは農場主のMike Smithさんと、イギリス・ノッティンガム大学の研究者たち。Smithさんが実際にDragon's Breath chileの先をかじってみたところ「舌を何度も焼かれたようだった」とのことで、「食用には向かない」そうです。
文字通り「死ぬほど辛い」Dragon's Breath chileは、今後は、医療での使用が目標とされています。

アレルギーがあるために麻酔薬を使えない患者は世界中に存在しますが、Dragon's Breath chileは皮膚を麻痺させるほどの辛さなので、Dragon's Breath chileから抽出したオイルが麻酔薬に替わるものとして使えると考えられているとのこと。
また、経済的な理由から麻酔薬が使えない場においても使用できると予想されています。

■写真
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http://gigazine.net/news/20170519-world-hottest-pepper-lethal/