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[モスクワ 19日 ロイター] - ロイターが入手した不動産記録によると、ロシアのプーチン大統領のリュドミラ元夫人が、賃料で多額の収益を上げている歴史的建造物を所有する基金に関わっていることが分かった。

同不動産はモスクワ中心部にある旧ソ連時代の貴族の邸宅「ヴォルコンスキー家」で、非営利基金CDICが現在所有している。

政府系ロシア新聞とCDICの関係者によると、元夫人は同基金の創設に関与した。

また不動産記録によると、CDICはヴォルコンスキー家に事務所を構えているが、他の大方のスペースを国営銀行大手2行を含むテナントに賃貸しており、賃料はメリディアンという会社に支払われている。この会社にはIntererservisという会社が99%出資しており、法人登記では2014年以降、Intererservisはリュドミラ・アレクサンドロブナ・シュクレブネワというリュドミラ元夫人の旧姓と一致する女性が完全に所有している。

ロイターはこの人物がリュドミラ元夫人と同一人物であることを確認する文書を入手できていないが、名前以外の関連性も同一人物であることを示している。

またロイターはメリディアンが受け取った同不動産の賃料総額やCDICへの支払額を確認できていないが、2015年の決算報告によると、同社の売上高は2億2500万ルーブル(389万ドル)となっている。

2017年 5月 19日 7:28 PM JST

 5月19日、ロシアのプーチン大統領のリュドミラ元夫人(右)が、賃料で多額の収益を上げている歴史的建造物を所有する基金に関わっていることが、ロイターが入手した不動産記録で分かった。モスクワで2012年撮影(2017年 ロイター/Grigory Dukor)
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